心優しく責任を持って行動できる人に


 あけましておめでとうございます。
 皆さんが全員そろい始業式を迎えることができ、何よりです。冬休みはどうでしたか。3学期の始業式でお話した感謝・感動・関心を持つ気持ちを忘れず、一日一日を大切に過ごしてください。そして、一年のまとめをしっかりしてほしいと思います。

 さて、今日は、動物のお話をすることにします。今年は、十二支で言うと戌年です。皆さんの中には犬を飼っている人も多いことでしょう。その犬のことや自分が飼ったり世話をしたりしている動植物のことを思い浮かべながら私の話を聞いてください。

 今から十年前ぐらいに、「犬と私の十の約束」という映画が上演されました。これにはタイトルのとおり十の約束が述べられています。「犬の約束」では、犬の立場から飼い主に気が付いてほしい、してほしいと願うことが述べられています。静かでしたが、世界的なブームとなりましたので紹介します。

 犬の十か条

一 私と気長につきあってください。

二 私を信じてください。それだけで私は幸せです。

 三 私にも心があることを忘れないでください。

 四 言うことをきかないときには理由があります。

 五 私にたくさん話しかけてください。人の言葉は話せ

ないけどわかっています。

 六 私をたたかないで、本気になったら私の方が強い

ことを忘れないで。

 七 私が年をとっても、仲良くしてください。

 八 私は十年ぐらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいて

   ください。

 九 あなたには学校もあるし友達もいます。でも私にはあなたしかいません。

 十 私が死ぬとき、お願いです。そばにいてください。どうか覚えていてく

   ださい。私がずっとあなたを愛していたことを。

 

 私はこれを読んだとき、すてきな詩に出会えたなと思いました。私たちが生きていくうえで、とても大切なことを訴えていると思います。人間が動物を飼ったり、植物の世話をしたりするときのことだけを言っているのではありません。相手や物を尊重し、接することの大切さまでを言っていると思いました。

 例えば、Aさんは朝顔の世話をしていました。朝顔は何も言いません。だからAさんは、朝顔の世話に飽きてしまいました。朝顔を見ても水をやることをしませんでした。朝顔はかんかん照りのなか、必死に「のどが渇いたよ」と声にならない声で言っています。この声は、Aさんに届くことはありませんでした。朝顔はどうなってしまうのでしょう。

 二つ目は、教室に鉛筆が落ちていました。名前が書いてありません。誰も拾おうともしません。鉛筆は「誰か助けて」と声にならない声で叫んでいます。落ちている鉛筆に気がつかず、誰かがふんづけていきました。鉛筆は折れそうになりました。鉛筆はどうなってしまうのでしょう。

 

 皆さん一人ひとりが自分を振り返り、心優しく責任を持って友だちや物に接することのできる三学期になればいいなと思います。こうしたことに気づき、しっかり行動できる人が一人でも多くなれば、きっと岩戸養護学校はすばらしい学校になると思います。


 校長 嶋原





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